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プロフィール

マシューズワインは、潮風が心地よく吹き抜ける房総半島最南端・館山にある、小さなぶどう園兼ワイナリーです。南房総地域で初めてのワイナリーとして歩みを始めました。

南オーストラリアの小さなワイナリーで働いた経験をきっかけに、「いつかは自分のワイナリーをつくりたい」という思いがありました。 長い海外生活を経て、2019年から本格的に栽培と醸造を学び、国内外で研鑽を積みながら土地を探し求めました。 そしてたどり着いた答えが、古くから縁のあった館山でした。ワインづくりの土地としては未知の場所でしたが、豊かな海の幸と農産物、爽やかな潮風、温暖な海洋性気候、 そして海底隆起によって生まれた個性的な土壌──この地ならではの要素が、ユニークなワインカルチャーを育む土台になると感じたのです。

世界には、温暖で多雨な気候を逆に活かし、個性的で素晴らしいワインを生み出す生産地が数多くあります。 私たちもこの“半島(ペニンシュラ)”という環境を活かし、“海と風のテロワール”を表現する「ペニンシュラワイン」として、マシューズワインを位置づけました。 栽培品種は、南欧で親しまれ、館山の気候や食文化にも寄り添う白ぶどうを中心に選定しています。 香り豊かで、酸とミネラル感に富み、館山・南房総の海の恵みを引き立てるワイン──たとえばギリシャ・サントリーニ島、フランス・ミュスカデ、ポルトガル・ヴィーニョ・ヴェルデを思わせるスタイルを目指しています。

「マシューズワイン」という名やデザインには、さまざまな思いや願いを込めています。館山・南房総・安房の地に根を下ろし、人々とのつながりを大切にしながら、ゆったりと歩みを進めたい。 そして、この地に暮らす方々だけでなく、訪れる方々にも楽しんでいただけるワインをつくり続けていきたいと願っています。

那古海岸に沈む夕日

ぶどう畑

関東屈指の名刹、館山那古寺。その那古山の麓、海から約1キロの場所に、およそ0.8haの2つのぶどう畑が広がっています。
元禄地震前まではこのあたりはもっと海岸に近かったといわれています。
潮風と太陽の恵みをいっぱいに受けたぶどうたちが、ここで育まれています。

那古寺展望台から那古海岸を撮影

日向(ひうが)圃場

那古山の南側に位置する、小さなぶどう畑です。2020年にぶどうの定植を行いました。 昔から柑橘類やぶどう畑があった土地で、凝灰岩が混じった黒ボク土壌は果樹の栽培に適しています。
ここではアルバリーニョ、甲州、トレビアーノを栽培しています。

那古の日向圃場の空撮

頼朝(よりとも)圃場

那古山の北側、源頼朝公ゆかりの地ともいわれる農地を、2022年に整備し、ぶどうを定植しました。 日当たりと風通しが良好で、粘土質の肥沃な土壌が特徴です。
シャルドネ、ピノグリ、シュナンブラン、シラーズを栽培しています。

頼朝圃場を空撮

オーストラリアのぶどう

ワインに夢中になった南オーストラリアには、今も特別な思いがあります。 変わらない友人たちとの繋がりを通して、日本ではなかなか手に入らない品質のぶどうを調達し、 南房総のぶどうとのマリアージュによって、唯一無二のワインを生み出しています。

健全でいきいきとしたぶどうを育てるため、病害虫対策は必要に応じて実施しています。 残念ながら、猪やキョン、ハクビシンといった野生動物の出没には頭を悩ませていますが、那古山にはぶどう畑を見守るかのように猛禽類も生息しています。 草の生育も旺盛ですが、特に頼朝圃場では、土壌や水はけの改良のため、できる限り自然な状態を保つようにしています。 館山は、生育期における降雨量が意外に少なく、積算温度が高いため、ほとんどのぶどうが非常に早く熟します。 人工的な雨除けなどは設けず、酸ヌケを抑え、香り豊かなぶどうを目指し、早めの収穫タイミングを心がけています。

頼朝農場
ぶどうの検査
マシューズワイン2023

ワイナリー

2024年末、頼朝圃場の一角に、ワイナリーが完成しました。小さなワイナリーではありますが、清潔さと温度管理を意識した設計で、「きれいなワイン」を追求しました。 発酵・貯蔵タンクはすべて個々に温度調節が可能なステンレス製で、最新のメンブランプレス機なども導入し、最良のワインづくりの環境を整えています。

ワイン愛好家の方々はもちろんのこと、この地域を訪れるすべての方々に心から楽しんでいただけるワインであるためには、まず「きれいな」ワインでなければならないと考えています。 特に白ワインにおいて重要となるのは、徹底したクレンリネス(清潔)、コールドネス(冷却)、そしてクイックネス(迅速)によって風味を確保し、微生物汚染や酸化を防ぐことです。 スキンコンタクトやシュールリー、樽熟成など、風味を豊かにする様々なテクニックはありますが、まずは香り豊かなぶどうを早めに収穫し、これらの人的な干渉に過度に頼らず、 シンプルにぶどう本来の魅力を最大限に引き出した、フレッシュでフルーティな白ワインを中心につくっていきたい、そしてそれがこの地域の食や気候、風土にもマッチするものと考えています。
頼朝農園のワイナリー
ステンレス製のタンク

会社概要

法人名 マシューズワイン株式会社
設立年月日 2022年11月1日
インボイス登録番号 T1040001125758
醸造所名 マシューズワイン株式会社 館山ワイナリー
代表者 代表取締役 齋藤 玄
業務概要 ・醸造用ぶどうの栽培
・ワインの製造/販売
定休日 不定休
営業時間 季節による
所属団体 日本ワイナリー協会会員
マシューズワイン(株)/館山ワイナリー